魔術師の杖さんが終わったあと、行きつけのトンカツ屋さん(アマギくんがおっかないのであえて店の名前は伏せる)で二人のプレイヤーさんと楽しく食事をすることになった。やってきたのはイチバンガセくんとゴウダくんの二人。(許可をもらっていないのでキャラクターネームにて失礼)今日会ったばかりの人々と楽しくその日の夕食を食べられてしまうのがコンベンションのひとつの魅力だとモトミヤは思う。

 食卓の話題はもちろんTRPGのコト、とりわけ今回は『シナリオの作り方』についてのお話になった。イチバンガセくんは最近はもっぱらプレイヤーに専念しているそうで、かつてはマンガや映画、小説の
『皆は良く知らないけど俺は大好き!』
というストーリーをモチーフにしたシナリオを多く作っていたそうだ。

ユニークなのはゴウダ君で、彼はたった一言のセリフ、一瞬のシーンを再現する為にシナリオを作っていくらしい。最近ではバレンタインデー用のシナリオで
『手作りチョコって言うけど、アレ実際は溶かして固めなおしただけですからー。残念っ!!』
とこの一言を言う為だけの話をやったそうだ。世の中で一番怖いものは金と女と甘いものだと思っているモトミヤには到底思いつかないシナリオである。どこからどう見ても戦いも陰謀の匂いもせず、ただ甘い香りだけが漂ってくるこのセリフからいったいどんなセッションが生まれたのか?大変興味がある。次回の魔術師さんで機会があれば是非彼のゲームに参加したいものだ。

 モトミヤはというと、どんなNPCを出していくか?とここを中心にものを考えていく、ドラマというものは普通ではない人々が普通ではない考えを起こし、普通ではないことを成し遂げるから劇的なのだと思う。『エメリヤー・エンコ・ヒョードルvsミルコ・クロコップ・フィリポビッチ』だからさいたまスーパーアリーナに行くわけであって。『山田係長vs鈴木課長代行』だったら、うわー、だりぃー早く帰りてー。と一目散に埼京線に飛び乗ってしまうに決まっている。
普通じゃない野望を持ってしまったNPCが、普通じゃない事件を起こし、それをこれまた普通ではないキャラクターたちがぶっちめるから楽しいのではないかと思う。

 二週に一回、下手をすると月に一回しかTRPGを遊べない社会人ゲーマーにとってはTRPGはいつもお祭りである。あなたに会える今日の日が記念日といった人がいたが、恋人と一緒にいることは会社から帰ってもできる。TRPGは会社から帰ってできるようなものではない。できないことはないだろうが肉体的、精神的な代償が多すぎる。だからこそ 『ヒョードルvsミルコ』でなくてはいけない、別に『ガメラvsギャオス』でも構わないが『高橋名人vs毛利名人』だと若干微妙である。それはそれで嫌いではないが。

そんな話をすると、二人とも
『そうですよねー。毎日できるわけじゃないし楽しく遊びたいですよねー』
しみじみとそういった、気がつけば午後10時、楽しい日曜日は終わりを告げようとしていた。明日からまた会社のテーブルでしゃべりまくる生活が始まる、そこにはクリティカルもファンブルもあるが、残念ながらサイコロはおいていない。

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グループSNEのウェブページにコンベンションの記事が載りました!
(いや、実際は自分で投稿したんだけど、都合が悪いので黙っておく)
あの!グループSNEのHPにも掲載された
コンベンションアンバサダーズで
あなたもイラストレーターになってみませんか?
今すぐ上のHPから掲示板にいって、イラスト書いてやるぜ!
って書き込みをしてくれー、僕らは君を待っている!!

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