モトミヤはマスター紹介の原稿を作らない。
判定方法とか世界観を短い時間にどうやって言うかはおぼろげに
決めておくけれど、しっかりとした原稿はまず作らない。
原稿を作ってしまうとそれを読んでしまう。
読んでしまうと参加者さんの顔が見えない、

『人と話すときはちゃんと目を見て話すように』
そういう親に育てられてきたので、
街中であった怖い兄ちゃんに
『なにガンとばしとんじゃぁ?ワレ?』
とインチキ関西弁で怒鳴られた事も一度や二度ではない。

顔が見えないと言葉が出てこないのだ、聞いている人が
一生懸命聞いてくれないとイヤなのだ。
だからボクは君の瞳に語りかける、僕の思いが届くまで。

とかっこいい事を書いたが、用は目立つのが好きなだけである。
今日はふらっとさんだったワケだが
(書いているのは翌日なのだけど)
案の定原稿は用意していかなかった。
そしたら、びっくりである。
なれない受付の仕事をベテランスタッフさんに
しかられつつ緊張してやってきたせいか、
うまく言葉が出てこない

『ダブルクロスでーす。高校生が色々困る話でーす。おわり』

これしか思いつかないんである。卓の不成立は明らかである。
困った困ったどうしよう?と思った。
参加者さんたちも困っている、困っている時間は、
要らん緊張と極度な疲労をもたらす。
これからゲームなのに疲れてはいけない。
こういうときにはリラックスである!

『さぁ、みなさんここらでいっぱつ背伸びをしましょう!』
とはじめた、はじめたというか実は自分が一番伸びをしたかったんである。背筋を伸ばすとやっぱり気分がいい。
スラスラと言葉をつないだ。終わってみれば見事卓成立である

『Good Job 俺!』
と思う反面、申し分けない気持ちになった。

こんなGM紹介は
☆TRPGのGMの技量とはなんの関係もないのである☆

ただ度胸が据わっているかどうかなのだ、
確かにTRPGにも舞台度胸や演技力も必要だろう
しかし、それだけではないのだ。GMにとって一番大事なのは
その日のゲームを楽しいものにする事だ。
GM紹介で笑いをとることではない。

笑をとるのが悪い事だとは思わない、5人以上のGM紹介は
はっきりいって長い。事前にどのゲームにするか決めていける
コンベンションでは、淡々と真面目なGM紹介が続くのは
ある意味苦痛ともいえる。

真面目に、真剣に紹介を聞きゲームを選ぶ。それも遊び方だろう
しかし、楽しくわいわいがやがや盛り上がるのも
やっぱり正しい遊び方だと思う。

問題は面白いゲームをできるGMさんなのに
マスター紹介が下手でゲームが成立しない。

こんな人が居る事だ。
それをなるべく防ぐ為にアンバサダーズでは
次回のGM紹介から質疑応答形式を採用することにした

短い質問を順番にいくつか重ねる事によって
正確に内容を伝える人は正確に、面白さを伝える人はそれを
短時間で提示できると考えたのである。
うまくいくかどうかはわからないが。やってみる価値はあると思う

めでたく成立を見たゲームの結果はまた後ほど。

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