TRPGをしているとだんだんと考え方が固定化されて行ってしまう、そうでないという柔軟な思考を持っているプレイヤー(PL)も世の中にはたくさんいると思うが、頭の固い(悪いともいう)私はそうなってしまう。

盗賊ならば罠にかからない様にトビラには細心の注意を払う、安易に鍵穴を覗き込んだりはしない(毒矢が目に刺さるかもしれない)し調べもせずドアノブを握ったりもしない(アロンアルファがぬってあるかもしれない)これを当たり前のように「こなして」しまうのだ。これは遊びではなくて作業なのではないか?と感じてしまうことがある。

いままで何人かのPCを犠牲にし、何人ものPCを負傷させて得た知識である、それは尊いものだと思うしそうすることによってゲームが「うまくなったつもり」でいる。(実際に上手いかどうかは自分で決めることではないと思うし、上手いプレイヤーでもない)

前回のメタルヘッド・マキシマムにまったくの初心者『TRPGってなんですか?』というプレイヤーがやってきた 私とサクライ君の共通の友人ケンスキー君である。彼はロードス島戦記も知らないしD&Dを『どこかのロックバンド?』と聞くような真性の初心者であるだが、彼はものすごい良い動きを見せるのだ。

サクライ(GM)「警官隊が君を狙っているよ?三人いるけどそんなに強い武器じゃないから死ぬことは無い戦う?』
ケンスキー  「警官ってのは間違いないですよね?」
サクライ   「うん、腕章が付いてるし間違いない」
ケンスキ   「周りにスーパーとかあります?」
サクライ   「あるよ、結構込んでる」
ケンスキ   「そこに走りこみます、警官なら一般人は撃てないでしょう?」
一同     「う、うまいな、初めてだよな?」
サクライ   「警官隊は、悔しそうに帰っていくね追跡をあきらめたようだよ」
 
(メタルヘッドの世界では、人命はあんまり尊重されない場合もあるので必ずこうなるというわけではないけれど)
また、こんな場面もあった

サクライ   「君達が調べた情報によるとターゲットはビルの最上階にいるようだよ。ケンスキーはどうする?」
ケンスキ   「そのビルは、周りで飛びぬけて高いビルですか?」
サクライ   「いや、似たような高さのビルがたくさん並んでいるよ」
ケンスキ   「では、似たようなビルで、同じような高さの階に行って身を潜めます」
サクライ   「うん、ターゲット(企業重役)は見えないね」

ケンスキ   「ターゲットに電話をかけます」
サクライ   「でるね。『あー私だが』」
ケンスキ   「MRカーター、例のブツが届きました、サンアンジェルスから空輸して来ましたよ、南側の窓を見てください」 

サクライ   「例のブツ?頼んだ覚えは無いが?」
ケンスキ   「じゃぁ引き返しますよ、あなたミスミス200万ドルをふいにするんですね、あんたとはコレっきりってことで」
サクライ   「ま、まってくれ・・・そういって南側の窓にカーターは駆け寄るよ」
ケンスキ   「狙撃します!!・・・狙撃ってどうやるの?」

一同     「お前ほんとに初心者か?」  

こんなプレイを披露してくれるのは彼にかぎったことではない、初心者がリラックスしてゲームに望むとびっくりするような良いアイディアを出してくれることが多い、固定観念にとらわれていないので発想の幅が広いのではないかと思う。もちろんトンチンカンな行動をして失敗をしてしまうことも多いがはじめは誰だって失敗するものだ。一番大事なのはリラックスできる環境があるかどうかと言うことだと思う。とにかく発想が柔軟な人間は強い

そのことについてサクライと話をすると彼は

「うん、ああいう発想を見るのが一番楽しいね。なんとかもっと新しい人たちと交流したいものだね。そうだモトミヤさんコンベンションに行ってみなよ、何人か連れてさぁ、なんかねぇ役割分担が固定化されて飽きちゃったって言ってる面子も居るからさ、みんなつれて行ってきなよ。」

翌週私達 3人はコンベンションにむかうこととなる。

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